
現在、HSP特性を直したいという声は多いです。しかし、HSPは病気として扱われていませんし、これといった治療法も確立されていません。
でも、HSPという特性は毎日の生活を脅かすくらい辛い時もあります。
そこで、もし病院にかかった時、どのような治療が受けられるのかをまとめました。HSPを受け入れてHSP特性を味方につけることが大切です。
コンテンツ
はじめに:HSPは医療でどう扱われるか
HSPは大なり小なり誰しもが持ち合わせている”特性”です、病気ではありません。その対象者の多さから精神疾患と扱うことができないのが現状です。
また、HSPに関して根本的な解決になる薬もありません。不安になったら安定剤を飲むといった対処療法しか存在しません。
しかし全く策がないというわけではなく、カウンセリングで認知行動療法という治療を受けることは可能です。この辺りについても詳しくご説明しますね。
医療現場からできるHSPへのアプローチ
もしあなたがHSP特性が辛くて治療したい場合、どのような特性の矯正・治療が行われるか見てみましょう。
- 抗不安薬による対処療法
- カウンセリングによる認知の矯正(認知行動療法)
「HSPっぽいんですが何とかなりませんか?」と精神科・心療内科の門を叩いた時、まず行われるのが以上の2つです。
詳しく紐解いていきましょう!
抗不安薬による対処療法
HSP特性は、神経が異常に過敏になることがよくあります。周りの環境に常に気を配っているため、精神状態も不安定気味で、抑うつ状態や興奮状態になることもあります。
そのような精神的な起伏を正すために、まずは抗不安薬を処方されると思います。
しかし、自分でその波を乗り越えられるのであれば、服薬は絶対必要というわけではありません。病院で出される抗不安薬は「ベンゾジアゼピン系薬剤」がほとんどで、この薬剤の副作用として依存性が挙げられます。
飲み続けないとソワソワするといった焦燥感や不安感を感じる依存傾向が高い方も多くいらっしゃいます。できれば、漢方などの身体的依存が少ない薬を使うべきだと言えます。
カウンセリングによる認知の矯正(認知行動療法)
まずは図に表してみましたのでご覧ください。
HSPの方は音に敏感だという話をしましたが、人の言動の裏をかいたりすることが癖だとも言えます。自分で相手の言動をマイナスに捉えることもしょっちゅうです。
カウンセリングによる認知行動療法は、クランケの自動思考を矯正します。この図で言うと、
- 向こうで話している話題は自分のことかもしれない
- でも、批判されることしてないし大丈夫だ
- 不安になる心配は不必要だ
という風に、自分にとっての問題の受け入れ方を矯正するわけですね。
ここで言う「向こうの話は自分のことかも」という不安に、それに相反する事実「私は批判されるようなことはしていない」という事実で覆すわけです。
カウンセリングでは、認知の改善が見受けられるまで何度も地道に認知行動療法は行われます。しかし、HSP特性は生まれつき持ったものであり、医療の力ではどうにもできない場合も多いことも問題の一つです。
HSPの影に隠れている疾病に気をつけましょう!
HSPを隠れ蓑にした病気が潜んでいる場合があるので、気分の落ち込みが酷い、食べられない、眠れないなどの症状が出た場合は精神科医の診断を貰いましょう。
- うつ病
- 統合失調症
HSP特性を隠れ蓑として潜んでいる可能性が高い疾病は以上の2点です。
うつ病
この病気は皆さんご存知だと思います。気分が沈む・やる気が起きない・被害妄想などの症状が現れます。HSPの特性と重なる部分があるので、見極めは非常に重要になってきます。
投薬で完治する病気ですので、自分で「おかしいな」「耐えられない」といった気持ちになるようでしたら受診をお勧めします。
統合失調症
症状が酷い場合、主に妄想や幻覚が現れます。こちらも被害妄想が激しいのが特徴ですし、神経も過敏になりHSP特性と合致する症状が多いことが特徴です。
こちらは早期発見・早期治療が鉄則ですので、明らかに言動がおかしい場合は専門機関を受診しましょう。時間任せにすると重症化する精神病ですので注意してください。
医療にもHSPに対する限界はあります
先述した通り、HSPは性格とも言えるものです。精神科や心療内科を受診してもどうにもシャッキリしないという可能性もあります。
この場合、自分の特徴を受け入れることが大切です。
例えば、「早く作業するとミスしやすいから、ちょっとゆっくりしよう」など、日常生活での自分への自分による配慮が重要になってきます。
重要なのはHSPだからと言って落ち込まないこと。HSPは性格とも捉えられます。人には1つや2つ苦手な部分が必ずあるように、あなたがHSPだということは悪いことでも・謝ることでもないのです。
まとめ
HSPに対するフォローは現代ではまだまだされていませんし、その言葉自体を知っている方も少ないです。
HSPさんにとっては生きにくい社会かもしれませんが、自分の特性を受け入れて、自分でストレスコーピングをし、ストレス過多にならないように生きるべきではないかなと思います。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。